遺産分割協議書作成の書き方
相続人での遺産分割協議がまとまり、いざ遺産分割協議書を作成する事になった時に、いくつか注意が必要な点があります。
こちらでは、記載例などを加えながらわかりやすく説明をさせて頂きます。押印箇所や記載内容について、ひとつずつ確認をしていきましょう。
遺産分割協議書の記載例
遺産分割協議書(サンプル)
本 籍 佐賀県 武雄市 ×町×番×号
最後の住所 佐賀県 武雄市 ×町×番×号
被 相 続 人 佐賀 太郎 ( 平成×年 ×月×日死亡 )
上記の者の相続人 武雄×男、佐賀×子、嬉野×× の全員は、被相続人の遺産について協議を行った結果、
次の通り分割することに同意した。
1.相続人 武雄×男 は次の遺産を取得する。
<土地>
所 在 武雄市×町×丁目
地 番 ×番×
地 目 宅地
地 積 180.00㎡
<建物>
所 在 武雄市×町×丁目
家屋番号 ×番×
種 類 木造
構 造 瓦葺2階建
床 面 積 1階 70.11㎡
2階 70.00㎡
2.相続人 佐賀×子 は次の遺産を取得する。
<現金> 金5,000,000円
<預貯金> ××銀行×支店 普通預金 口座番号00000000
××銀行×支店 定期預金 口座番号00000000
××信用金庫 ×支店 普通預金 口座番号00000000
3.相続人 武雄×男 は、第1項記載の遺産を取得する代償として、相続人 嬉野×× に平成×年×月×日 までに、金8,000,000円を支払う。
4.本協議書に記載のない遺産及び後日判明した遺産については、相続人 嬉野×× がこれを取得する。
以上のとおり、相続人全員による遺産分割協議が成立したので、本協議書を何通作成し、署名押印のうえ、
各自1通ずつ所持する。
平成×年×月×日
<相続人 武雄×男 の署名押印>
住所
氏名 ㊞
<相続人 佐賀×子 の署名押印>
住所
氏名 ㊞
<相続人 嬉野×× の署名押印>
住所
氏名 ㊞
遺産分割協議書の成立日時、相続人の署名押印
- 成立日時
成立日時については、通常全員の署名押印が完了した時点となっています。遠方に相続人がいる場合は、その相続人が署名押印をした日時となりますので、記載を依頼しましょう。
- 署名押印について
相続人の署名について、通常自書になりますが、代筆やワープロ、ゴム印でも構いません。印鑑についても、必ずしも実印でなければならない分けではありませんが、不動産の名義変更が必要な場合には、遺産分割協議書と印鑑証明書の提出が必要になりますので実印で合わせておくのがよいでしょう。
- 割印・捨印について
遺産分割協議書が複数枚にわたる場合は、その協議書のページ上部をそれぞれずらして重ね印鑑を押します。(割印)署名押印の際に使用した印鑑で、相続人全員の割印を押します。
- 加除・訂正について
遺産分割協議所の内容に加除訂正が必要となった場合は、再度すべての相続人に押印をしてもわらなければなりません。この作業はとても手間がかかりますので、予め捨印として余白部分に署名押印者の押印を押しておきます。